交通事故で発症する痛みには「むち打ち症」が原因とされることも多いですが、実はそれだけではありません。人間の身体はほんの5キロ程度のスピードであっても大きな衝撃となり、損傷やゆがみの原因になります。交通事故であれば、全身への衝撃は計り知れません。
交通事故直後に病院で検査を受けても、痛めた部位以外の損傷やゆがみは見つけられないこともあります。
そのため、痛む部位だけを治療しても身体の違和感や痛みが完治したとはいえないのです。
治療は済んだのにどことなく調子が悪い、時々起こる不安な痛みなど、気になる症状がある方は当院へご相談ください。当院では、事故で痛めた部位以外にも、根本的な痛みの原因を探り、患者さん1人ひとりにあわせた治療を行います。
むち打ち症は「外傷性頸部症候群」ともよばれ、強い衝撃により首が鞭のようにしなることで引き起こされる、さまざまな症状の総称です。
ダメージ直後は痛みや違和感に気づきにくいことが特徴で、数時間~数日後に首や肩の痛み、動かしづらさなどの症状が現われてきます。
そのほかにも、めまいや吐き気、しびれといった多くの症状が関係している場合があるので注意が必要です。
むち打ち症は、交通事故や急停車、スポーツなどで強い衝撃を受けることにより引き起こされます。
衝撃の反動で起こる身体の動きに遅れて、首がしなったような形で頭を大きく振られます。
人間の頭の重さは体重のおよそ7~10%といわれており、成人にして数キロある頭が勢いよく振られると、細い首にとってかなりの衝撃です。
このとき首周りの筋肉や靭帯、関節などに強い負荷がかかり痛めてしまいます。
交通事故による怪我をあなどってはいけません。
むち打ち症のように、日が経ってから症状の現われるものもあります。
また、整形外科などの検査では発見できなかった痛みやゆがみが、当院の「手技」で見つかることも多いです。
さらに、事故当時は動揺や興奮状態にあるため、体の違和感に気づきにくくなります。交通事故から日数が経過してしまうと、たとえ事故による損傷であっても認められず補償を受けられない場合があります。また、なんともないと放っておいて症状が悪化してしまうこともあるため、軽視するのは大変危険です。交通事故の手当ては、早いに越したことはありません。痛みや違和感のあるなしにかかわらず、交通事故の損傷を不安に感じる方はお気軽に当院へご連絡ください。